2010年1月17日 20:36
浄土宗総本山知恩院は、八坂神社の北、四条河原町から歩いて15分程の所に在る。
お昼前までは春を思わせる日差しが時折差し込んでいた京都であったが、
14時を回った頃には、まだ1月であったかと現実に引き戻されてしまう冷たい風が首元をすり抜けていった。
京都市内から近いこともありハイシーズンには多くの観光客が詣でる知恩院だが、
本日は寒さのせいもあってかそこまで人は多くなかった。
知恩院に向かいまず目に入るのが巨大な三門である。
現存する木造の三門の中で日本最大級の大きさを誇る知恩院の三門は
圧倒的な迫力で参詣客を迎える。
知恩院は、12世紀に法然が開いた念仏道場を起源とする寺であるが、
江戸時代に徳川家康の手で整備され、徳川将軍家の菩提寺として栄えてきた歴史も持つ。
高さ約24メートルの三門の楼上からは京都市内が一望出来、
徳川家が京都における政治的な布石として、知恩院を位置づけていただろうことが窺える。
三門の楼上内部には釈迦如来像と十六羅漢像が安置されている。
太陽光などによる像の損傷をさけるため、内部は最小限の灯かりしかないが、
暗闇に薄っすらと浮かびあがるそれらの像の存在感は圧倒的でありながらも、
どこか落ち着き払った、安心感のある像であった。
それほど大きいというわけでもないが、これまで見た仏像の中でも、もっとも印象深い像であった。
中央に位置する釈迦如来像が十六羅漢に囲まれて、
安心しているような心強いといったような、そんな印象を受けた。
また、仏像一体一体ではなく、天井や壁画も含め空間自体が
自分に何かを訴えかけてきているような、そんな感覚に襲われた。
上:日本最大級の大きさを誇る知恩院の三門
下:知恩院御影堂(本堂)
